アメリカ

アメリカ

  1. 受験資格の確認
  2. USMLE試験について
  3. USMLEで合格後の臨床研修のフロー

ECFMG認定

ECFMG(Educational Commission for Foreign Medical Graduates)は、アメリカ以外で医学教育を受けた医師の資格を評価・認定する組織です。この認定を受けるためには、いくつかの条件と試験(USMLE)が要求されます。

(1) ECFMGオンライン申込:

まず、ECFMGのオンラインサービス、Interactive Web Applications (IWA) を通じて申込を行います。

(2) 医学教育の確認:

・医学教育を完了し、医学学位を取得していることが必要です。
・ECFMGは、World Directory of Medical Schools に掲載されている学校からの学位しか受け付けません。したがって、自分の出身大学医学部が掲載されていることを確認する必要があります。
・学位証明書や成績証明書などの公式な文書を提出し、ECFMGがこれらの文書を評価します。

(3) USMLE試験の受験

(4) 英語能力の証明

・ECFMG認定を受けるためには、英語のスキルも評価されます。これは通常、TOEFLや他の公認された英語試験のスコアを提出することで証明します。
・ただし、英語試験の要件や認められる試験は変わることがあるので、最新の情報をECFMGの公式サイトで確認することが必要です。

USMLE試験の受験

USMLE(United States Medical Licensing Examination)は、アメリカでの医師資格を取得するための試験です。

USMLE Step 1

内容: 基礎医学の知識を評価します。解剖学、生化学、生理学、微生物学、病理学、薬理学などの内容が含まれます。
形式: コンピュータ上での選択問題。1ブロック40問
受験時間: 約8時間。60分の試験を7ブロック行います。(休憩時間60分弱)

USMLE Step 2 CK (Clinical Knowledge)

内容: 臨床医学の知識について問われます。内科、産婦人科、小児科、精神科、外科、公衆衛生などの問題が出題されます。
形式: コンピュータ上での選択問題。1ブロック40問
受験時間: 約9時間。60分の試験を8ブロック行います。(休憩時間60分)

USMLE Step 3

内容: 医師としての知識と技能を評価します。疾患の管理や患者の治療など、臨床的判断を求められる内容となっています。
形式: コンピュータベースの選択問題とコンピュータベースのケースシミュレーション。
受験時間: 2日間の試験。1日目は約7時間、2日目は約9時間。

レジデンシープログラムへの参加

USMLEに合格した後、アメリカでの医師研修(レジデンシー)プログラムに参加する必要があります。これには「Match」と呼ばれる研修医選抜プロセスに参加することが一般的です。

USMLEの受験

アメリカの医師資格を取得するためには、USMLEのStep 1、Step 2 CK (Clinical Knowledge) およびStep 3の試験に合格する必要があります。これらのスコアは、レジデンシープログラムの選考プロセスで非常に重要な要素となります。

ECFMG認定の取得

外国の医学生や医師がアメリカのレジデンシープログラムに参加するためには、ECFMG認定が必要です。

ERASへの登録

ERAS (Electronic Residency Application Service) は、レジデンシープログラムへの応募を行うオンラインシステムです。

(1)MyERASの取得
ERASのプロセスは、MyERASというアプリケーションを通じて開始されます。
ECFMGを通じてERASトークンを購入することで、MyERASにアクセスすることができます。

(2)アカウントの作成
ERASトークンを使用してMyERASのウェブサイトにアクセスし、個人のアカウントを作成します。

(3)必要な書類の準備とアップロード
履歴書や学歴の証明、USMLEのスコア、推薦状などの必要な書類をMyERASにアップロードします。

(4)プログラムへの応募
ERASを通じて、希望するレジデンシープログラムに応募します。応募料は、応募するプログラムの数や専門分野によって異なります。

応募者は自分の履歴書、推薦状、USMLEのスコアなどの必要な情報をERASを通じて提出します。

NRMPへの登録

NRMP (National Resident Matching Program) は、レジデンシーのポジションのマッチングプロセスを管理する組織です。
マッチングは、応募者とプログラムがお互いの希望をランク付けし、それに基づいてポジションが決定されるシステムです。

(1)NRMPのウェブサイトへアクセス

NRMPの公式ウェブサイトにアクセスします。

(2)アカウントの作成

個人の情報を入力して新しいアカウントを作成します。

(3)登録料の支払い

NRMPには登録料が必要です。支払いを完了すると、マッチングプロセスに参加することができます。

(4)Rank Order Listの提出

面接を受験したプログラムを希望順にランク付けし、Rank Order ListをNRMPに提出します。

(5)マッチングの結果の確認

マッチングの日にNRMPのウェブサイトにログインして、マッチングの結果を確認します。

面接の受験

ERASを通じて応募したプログラムから、面接の招待を受けることがあります。面接は、各プログラムが応募者を評価する主要な手段の一つです。

マッチングの結果の確認

NRMPのマッチングプロセスが完了すると、応募者は自分がどのプログラムにマッチしたかの結果を確認できます。

参加

州医師免許の取得

レジデンシープログラムを完了した後、それぞれの州の医師免許を取得する必要があります。各州の要件は異なる場合があるので、具体的な州の要件を確認することが重要です。

免許取得の一般的な要件

(1)医学教育の証明

アメリカのLCME(Liaison Committee on Medical Education)認定の医学校、もしくは外国の医学校からの卒業の証明が必要です。外国の医学校を卒業した場合、ECFMG認定が多くの場合要求されます。

(2)USMLEの合格

USMLE(United States Medical Licensing Examination)のStep 1、Step 2 CK、Step 2 CS(現在は廃止されていますが、代わりの要件がある場合があります)、およびStep 3の合格が必要です。

(3)レジデンシーの完了

アメリカのACGME(Accreditation Council for Graduate Medical Education)認定のレジデンシープログラムを完了する必要があります。専門分野や州によって、必要なレジデンシーの期間が異なる場合があります。

免許取得の手順

(1)所在州の医療委員会のウェブサイトへのアクセス

免許を取得する予定の州の医療委員会や医師免許監督機関のウェブサイトにアクセスします。

(2)アプリケーションの提出

必要な情報や書類を提供してアプリケーションを提出します。

(3)背景調査

多くの州では、申請者の犯罪歴やプロフェッショナルな背景に関する調査が行われます。

(4)免許取得料の支払い

免許取得料を支払います。料金は州によって異なります。

(5) 免許取得の通知

手続きが完了すると、医師免許が交付されます。

ビザ問題

日本人医師がアメリカで研修を受ける場合、通常はJ-1ビザまたはH-1Bビザが必要です。ビザ取得のプロセスや条件は複雑なので、専門家や代行会社へ相談することをおすすめします。

専門医資格

必要に応じて、アメリカの医学会などから専門医資格を取得することもできます。

Case Study

実際に働いている
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当ページに関しては2024年1月時点で弊社が独自に調査したもので、最新の情報に関しては各国当局にお問い合わせの上、ライセンスの取得に関する手続きを行ってください。

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