Kim先生
今回お話を伺ったのは、現在アメリカ・カリフォルニア州で形成外科医として活躍されているKim先生。長崎大学を卒業後、アメリカで外科および形成外科の研修を経て、現在は主に美容形成や再建手術を中心に幅広い患者さんに医療を提供しています。豊富な経験とグローバルな視点を持つKim先生に、アメリカでの働き方やキャリアについてお伺いしました。
Kim先生の専門分野は形成外科の中でも特に胸の手術に特化しており、以下のような治療を提供しています
「美容手術と再建手術が半々くらいの割合ですが、特に胸に関する手術が多いですね。アメリカでは、患者さんのニーズが多様化しており、それに応じた手術を行っています」とKim先生は語ります。
Kim先生の専門分野は形成外科の中でも特に胸の手術に特化しており、以下のような治療を提供しています
「美容手術と再建手術が半々くらいの割合ですが、特に胸に関する手術が多いですね。アメリカでは、患者さんのニーズが多様化しており、それに応じた手術を行っています」とKim先生は語ります。
日本の医療システムとの違いについて、Kim先生は次のように述べています。
「アメリカでは医師が病院に雇用されることは少なく、ほとんどが契約関係で成り立っています。診療所で患者さんを診察し、必要に応じて手術は契約している病院で行う形が一般的です。また、保険の種類によって利用できる病院が限定されるため、患者さんの背景に応じた対応が求められます」とのこと。
また、アメリカでは医師の時間を効率的に活用するために、医師アシスタント(PA)やナースプラクティショナー(NP)といった職種が広く活用されています。これにより、医師は高度な医療や手術に専念できる環境が整っています。
Kim先生がアメリカでのキャリアを歩み始めたきっかけは、大学時代に出会ったアメリカ人女性との結婚でした。
「最初はアメリカで働くつもりはありませんでしたが、彼女が帰国して学業を続けることになり、それを契機にこちらで研修を受けることにしました。結果的に、外科や形成外科の分野で豊富な経験を積むことができ、現在に至っています」とKim先生は語ります。
アメリカでのキャリア形成においては、言葉や文化の違いが課題となることも多かったそうです。「特に医療用語や省略語が日本とは異なり、最初の1年は慣れるのが大変でした。それに加えて、アメリカの医師たちは非常にアグレッシブで、自分を積極的にアピールすることが求められる文化も日本とは違いました」と振り返ります。
Kim先生は現在、形成外科医として安定した診療を行いながら、新たな分野への挑戦にも意欲を見せています。
「特にトランスジェンダー医療に興味を持っています。この分野はまだ発展途上で、患者さんにより良い医療を提供するための工夫が求められます。また、チームを作り、より多くの患者さんに対応できるようにしたいと考えています」とのこと。
さらに、日本への貢献も視野に入れているそうです。「日本の若手医師や学生に教育の機会を提供し、形成外科や再建手術のトレーニングの場を作りたいと考えています。日本の医療教育にはまだ改善の余地があり、そこに少しでも貢献できれば嬉しいです」とKim先生は語ります。
海外で働きたいと考える若手医師や医学生に向けて、Kim先生は次のアドバイスをくださいました。
「アメリカでは、自己アピールが重要です。自分の意見を積極的に伝え、チームでの存在感を示すことが成功への鍵です。」
Kim先生のインタビューを通じて、アメリカでの医師としてのキャリア形成や、形成外科医としてのやりがいを深く知ることができました。この記事が、海外でのキャリアを目指す方々の参考になれば幸いです。
当ページに関しては2024年1月時点で弊社が独自に調査したもので、最新の情報に関しては各国当局にお問い合わせの上、ライセンスの取得に関する手続きを行ってください。